こんにちは。co-inと申します。

Company」と「Interpreter」の頭文字2文字ずつを取ってco-inです。名前の通り、通訳業界でのサービスを始めました。

本日は、似ているようで異なる「通訳」と「翻訳」の違いをお届けします。どちらも言語を置き換えるサービスということは知っている方も多いでしょう。どちらを発注すればよいか迷った際にお役立てください。

「通訳」と「翻訳」の違いは?

「通訳」と「翻訳」の違いは、訳す対象となる言葉が「話し言葉」なのか「書き言葉」なのかです。
通訳は話し言葉を扱います。一方、翻訳は書き言葉を扱います。

「通訳」は「異なる言語を話す人たちの間に入り、双方の言語を相手方の言語へと変換し伝えることである。」と定義されています。(Wikipediaより)

つまり、口頭で発した情報のの意味を保ったまま、ある言語を他の言語に置き換えて口頭で伝えることを「通訳」と言います。口頭の言語情報の置き換えというのが大きな特徴です。

「翻訳」は、「自然言語において、起点言語 (source language、原言語) による文章を、別の目標言語 (target language、目的言語) による文章に変換する行為をさす。」と定義されています。(Wikipediaより)

つまり、文章の意味を保ったまま、ある言語を他の言語に置き換えて文章で伝えることを「翻訳」と言います。文章の置き換えというのが大きな特徴です。

通訳も翻訳もどちらも言語情報を他の言語に置き換える点は同じです。情報のソースが「口頭の情報」なのか、「文章情報」なのかという点が異なります。

口頭の言葉を訳してほしい時は「通訳」文章を訳してほしい時は「翻訳」を依頼するようにしましょう。

仕事としての「通訳者」と「翻訳者」の違い

「通訳者」と「翻訳者」は、通訳と翻訳が違うことにより求められる能力に大きな違います。この項では、求められる能力に加え、働く場所、難易度、資格の要否といった観点で通訳者と翻訳者の違いや同じところをまとめました。

求められる能力

通訳は、リアルタイムで口頭の言葉を置き換えます。一方、翻訳は時間をかけて文章を置き換えます。この時差と対象の情報の違いにより通訳者と翻訳者では求められる能力が違います。

もちろん、言語力は大前提として求められますが、ここではそれ以外の能力について解説します。

通訳者には、「コミュニケーション能力」、「対応力」、「予習力」が求められます。

「コミュニケーション能力」とは、会話の参加者を認識違いなく、意思疎通させる力です。口頭でのコミュニケーションは、文章に比べて認識間違いが起きやすいです。ゆっくり意図を理解する時間がなく、内容が残らないからです。

通訳者は、異なる言語間で認識違いが起こらないように会話を進める力が必要です。発言者の意図を理解し、それを的確に伝えるコミュニケーション能力が必須です。

「対応力」とは、臨機応変に場面に合った訳出を行う力です。通訳者は、リアルタイムで会話が進んでいく中で、杓子定規では対応できない場面に多く遭遇します。

そのような時でも、冷静に意訳をしたりある部分だけ訳さなかったりと対応する能力が必須です。

「予習力」とは、会議の前に質の高い情報を見極め、インプットする力です。何度も説明しているように、通訳者は、口頭の言語情報の置き換えをリアルタイムで行います。
そのため、もしその場でなにかわからないことがあっても、新しく調べ直すことができません。

会議の前に、会議で必要になりそうな情報を見極め、きちんと頭に入れておいて本番に臨む予習力は通訳者に必須です。

「翻訳者」には、「読解力」、「文章力」、「リサーチ力」が求められます。 

「読解力」とは、訳す対象となる文章を的確に理解する力です。難解な分野の文章を扱うこともあるため、著者の意図を正確に理解することは、翻訳者に必要な能力となります。

「文章力」とは、伝えたいことを適切に言語化する力です。翻訳は文章を対象とするため、記録として残ります。そのため、高い正確性が求められます。

読み取った内容を文章として適切に言語化する力は翻訳者にとって必須の力です。

「リサーチ力」とは、難解な専門的な内容や隠喩や慣用表現を調べて、理解する力です。翻訳では、より専門的な内容を扱うことが多いです。そのような場合でも、時間をかけて専門的な内容を理解し、的確な訳出をすることを求められます。

細かなニュアンスなどをリサーチする力は、より正確性が求められる翻訳者には欠かせない能力です。

働く場所

通訳者と翻訳者では、訳す対象が口頭なのか文章なのかという違いによって働く場所も変わる傾向にあります。

通訳者は、実際の会議、講演の場で働くことが多いです。リアルタイムで人の話す言葉を対象に、言語の置き換えを行うからです。しかし、昨今はオンライン会議も増えてきているため、自宅やスタジオ等の遮音された空間で働くことも増えています。

一方、翻訳者は、自宅やオフィスで仕事を進めるケースが多いです。元となる文章があれば、働くことができるので通訳者に比べて場所を選ばないのが特徴です。

難易度

通訳と翻訳では、どちらの方が難しいということはありません。すでに説明したように、、通訳と翻訳では求められる力が異なるからです。どちらも言語やコミュニケーションのプロという点は変わりないです。

必要な資格

通訳者や翻訳者になるために、特別な資格は必要ありません。優秀な通訳者や翻訳者であっても資格を必ず持っているという訳ではありません。

しかしながら、通訳、翻訳についても資格がないわけではありません。

下記にて紹介をします。 

  • TOBIS(ビジネス通訳検定)
  • 通訳案内士試験(観光通訳向けの資格)
  • JTF(ほんやく検定)
  • TQE(翻訳実務検定)

繰り返しになりますが、資格の取得は必須ではないので自分が本当に必要と判断した時だけにしましょう。 

通訳と翻訳の種類

次に、通訳者や翻訳者を目指したり、通訳者や翻訳者に仕事を依頼したりするためには、通訳や翻訳の種類についても理解をする必要があります。頼みたいシチュエーションによって、通訳や翻訳は種類が分かれています。 

「通訳」の種類

通訳の種類は、形式と場面という切り口で分けることができます。ここでは、3つの形式と5つの場面を紹介します。

形式による通訳の分類 

形式とは、通訳を実施する方法です。
もう少し具体的に言うと、話者の話のどのタイミングで訳すかで逐次通訳、同時通訳、ウィスパリング3つに形式が分かれています。

逐次通訳とは、一人が話終えたら通訳する、また次の人が話し終えたら通訳するというように話の流れを止めながら訳していく通訳のことです。

メリットとしては、専門の機材等を必要とせず、通訳の方がいればすぐに行えることです。また、相手の話していることをゆっくりと、正確に訳することができます。

反対にデメリットは、少し話す毎に通訳が行われるので、会議のテンポが悪くなり時間も余計かかってしまうことです。

同時通訳とは、その名の通り、話者が話す内容を通訳者がほぼ同時に訳す通訳形式のことです。話者の話に合わせて、ワンテンポ遅れて通訳者が訳した内容を発言していきます。

メリットとしては、話し手の話に遅れずに情報を理解できることが挙げられます。また、タイムラグが発生しないため、講演会やイベントの時間が通訳のせいで長くなるというケースはないです。

デメリットとしては、専門の機材が必要になることと費用がかさみやすいことが挙げられます。 

ウィスパリングとは、話し手が話すのと同時に、聞き手の耳元でささやくように訳す通訳形式です。

メリットとしては、テンポ良く会話を進めることです。同時通訳と同様で、会議のテンポに遅れずに訳されます。加えて、同時通訳ほど本格的な機材がいらない場合が多いことも利点として挙げられます。

デメリットとしては、聞き手一人当たりの通訳コストが高いことです。利用場面が聞き手が少ない場合に限られるにもかかわらず複数の通訳者のアサインが必要になる場合があるからです。

これらの通訳の形式については過去の記事にてまとめておりますので、よかったらご覧ください。 

逐次通訳と同時通訳の違い:どちらを手配するべき?

場面による通訳の分類

通訳の場面は、「会議通訳」、「ビジネス通訳」、「専門通訳」、「通訳ガイド」、「その他通訳」5つに分けることが可能です。

「会議通訳」とは、政府間の協議や学会などのビジネスシーン以外の専門的な内容の会議で行う通訳です。

「ビジネス通訳」とは、社内ミーティング、社外との商談など大小問わず、あらゆるビジネスシーンで行う通訳です。

「専門通訳」とは、専門性の高いジャンルの通訳です。具体的には、医療や司法などの場面が想定されます。

「通訳ガイド」とは、観光客と一緒に観光地を巡り、観光地の説明をする通訳です。

「その他通訳」とは、上記4つ以外の場面の通訳です。プライベート通訳、コミュニティ通訳など様々な通訳が含まれます。

通訳の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。場面についてはより詳細に11に分けて紹介しています。

通訳の種類とは? 3つの手法と11の場面に分けて全て紹介!

「翻訳」の種類

翻訳については、大きく下記の3つの種類に分類できます。依頼をする際にどの翻訳が自分の依頼に適しているのか確認してから依頼をするようにしましょう。

実務翻訳:会社や政府などで使われる、契約書や社内文書、報告書などの翻訳

映像翻訳:外国の映画やドラマなどに字幕を入れる翻訳

文芸翻訳:小説や出版物の翻訳 

通訳と翻訳の頼み方

 通訳と翻訳の違いを理解いただいたところで、それぞれの頼み方を解説します。

通訳の頼み方

代表的な通訳の頼み方を3つ紹介します。

他の通訳の依頼の仕方はこちらの記事で紹介していますので、よかったらお読みください。

【必読】通訳の依頼方法、料金相場、料金の抑え方 | 通訳者を探すならco-in

通訳エージェントに依頼する

最も一般的な依頼方法です。

多くの通訳者と関係性があるため、要望にあった通訳者が呼べる可能性が高いです。

背景として、通訳エージェントは通訳学校を運営していることが多いということがあります。多くの通訳者は、通訳学校を卒業後にそのエージェントに登録します。そのため、通訳エージェントは多様な通訳者を抱えることができます。

フリーランス通訳者に依頼する

独立してフリーランスになる通訳者もいます。そのような方に頼むのも一つの手段です。個人でHPなどを持っている方も多いため、そこから問い合わせるのが良いです。 

他の業界の場合、フリーランスに仕事を依頼したいときは、クラウドソーシングサイトで依頼します。しかし、通訳者の中では、まだあまりクラウドソーシングサイトで仕事を受ける人が多くないようです。

多くの案件を効率よく受けるためには、事前にこの記事にあるような通訳の種類や形式の違いを理解したお客さんのみを相手にしたいと考える人が多く、どうしても既存のお客さんの仕事ばかりを受けてしまう人が多いようです。

通訳者を採用する

社内通訳者として活躍されている方も非常に多くいますので、社内通訳者として採用するのも一つの手段です。通訳者として必要な場面は働きつつ、他の仕事を普段はしている場合もあるようです。

この場合のメリットとしては、社内の雰囲気に慣れ、専門性も身につくので、よりニュアンスを読み取った通訳をしやすくなることです。

翻訳の頼み方

翻訳エージェントに依頼する

通訳者と同じように、翻訳にもエージェントがあります。充実のサポートがあるので、安心感がありますが、その分割高な場面もあるようです。

フリーランス翻訳者に依頼する 

フリーランスに頼む手もあります。通訳と比べると、翻訳の方が各種クラウドソーシングサイト上などでも多く見つかるようです。その分、すべての調整を自分で行う必要があるので、大変な部分もあります。

例えば、翻訳の相場観や流れがわからないと、翻訳者が営業として必ず説明しなくてはいけなくなるので、一部の翻訳者はそれを嫌ってエージェントのみからしか仕事を受けないこともあります。そのため、フリーランスと直接つながると難しいケースもあるようです。

通訳と翻訳は同じ人に頼むことはできるのか

通訳業界で仕事をしている中で、会議当日の通訳と利用する資料の翻訳を一緒に頼みたいというニーズをよく伺います。

結論、英語以外の言語では、通訳と翻訳を同じ人に頼むことが可能です。

英語は、市場が大きく通訳専業者や翻訳専業者で分かれています。ここまで述べたように、通訳と翻訳は異なっており求められる能力も異なります。そのため、市場が大きい場合は、通訳と翻訳で分かれることは自然だと言えます。

まれに兼業している方もいるので、どうしても同じ人に頼みたい場合はそうした人を探す必要があります。

一方で、英語以外の言語については通訳と翻訳を兼業している方は多いです。市場が英語ほど大きくないため、兼業することにメリットがあるからです。

発注する側として通訳と翻訳を同じ人に依頼するメリットは、通訳と翻訳で使う言葉を一致させることができることです。例えば大きな講演やシンポジウムにゲストを招くような場面では、配布資料の翻訳と、当日の通訳が必要になるかと思います。このようなケースでは、双方を同じ人に頼むことにより、一貫性が高まり参加者の理解度が上がり、より良いサービスを提供することが可能になります。

co-in(コイン)について 

本日は通訳と翻訳の違いを説明させていただきました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。

私達co-inは通訳手配に関連するサービスを行っております。オフラインでの手配はもちろん最近は、Zoom会議やGoogle Meetsに通訳依頼をいただくことも多くあります。

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