私達の想い
21世紀はテクノロジーの進化により生活が劇的に変化している時代です。この変化は「通訳業界にも影響を与えるのではないか」と、よく言われております。「AIに通訳や翻訳は取って変わられるのではないか」そんな危惧を抱く方も多く、先行きが不透明な中、不安を覚える方も多いと思います。
しかし、私達は「人による通訳は残っていく」と思っております。旅行業での民泊に対する高級ホテルのように、通訳業界も”AIを使って簡単に行うジャンル”と、より良いサービスのため”人の手触り感を残す高級ジャンル”とに分かれていくと思っています。人のぬくもりや人ならではのきめ細かな気遣いを感じたいという思いは当然にあり、それが逆に高価値になることでしょう。
私達は、そうした「人だからできる通訳」に未来の可能性を感じております。
一方で、生き残るためには時に変化も必要です。長く続く飲食店には「変わらない昔からの味」はありますが、実は常に現代の味覚になじむよう、少しずつレシピを変えているとのことです。変化を続けることで、消費者に「変わらない昔ながらの味」として受け入れられています。
通訳業界も、「現代に合わせたレシピ」が必要なのかもしれません。レシピを変えることで業界自体が今まで以上に成長したり、テクノロジーの効果で効率的に働けるようになったりするのではないでしょうか。市場の成長と効率的な働き方が、通訳業界の皆様の幸福につながるでしょう。
私達は通訳業界全体がより発展し、未来に渡ってより良いものにしていくために、次の2つのことで貢献したいと思っております。
- 市場規模の成長への寄与
私達は、「潜在的なニーズの発見」と「人ならではの価値の提供」により、市場規模を拡大していくことこそ今の通訳業界に必要なアプローチの一つだと考えています。通訳の市場規模は「件数×1件あたりの単価」で定義できます。そのどちらかを伸ばしていければ、通訳の市場規模は成長するでしょう。
例えば、Home上で記載している「短時間のプロ通訳」のような要望を表面に出すことでニーズを顕在化させ、依頼件数の増加につながると思っております。
また、「人だからできる通訳」にフォーカスを当てることで単価を上げていきたいと考えております。そのためには通訳者一人ひとりのブランディングが鍵になると信じております。皆様と議論を交わしながら具体的な施策の実行をしていきたいと思っております。 - テクノロジーを利用した働き方の改善
テクノロジーの進化により通訳業界の未来を心配しているという話をよく聞きますが、それは同時に、働き方をより良くしていくチャンスでもあります。
私達はこれまで、多くの通訳者の方とお話をさせていただきました。皆さん口を揃えて「もっと効率的に作業ができるツールがあれば良いのに…」とおっしゃっていました。メールを介した継続的なやりとりや、資料の整理等のノンコア業務に多くの貴重な時間が割かれているそうです。
より効率的な働き方を実現するために 、私達は通訳者とエージェントのやりとりを改善するツールを作っております。ツールを通して、通訳者の皆様の負担はもちろんのこと、エージェントの皆様の負担も減らしていくことができればと思っております 。テクノロジーの恩恵に存分に預かり、”人の手触り感を残す高級ジャンル”として通訳業が生き残っていくためには、今まで以上に通訳の価値を高める必要があります。もちろんその過程の中で、真に優秀な通訳者の収入が上がるような未来を作っていきたいと思っております。「人が行う通訳の価値を高めたい」、その結果として、「より良い収入に繋げたい」と思っている方たちと一緒に働いていきたいと強く思います。
企業”Company”と、通訳者”Interpreter”をより円滑につなぐ存在になりたいと思い、「co-in」というサービス名とロゴを作成しました。
通訳業界がより発展していくための力添えを少しでもできればと思っております。通訳業界のステークホルダー全員が幸せになりますようにと願っております。