最終更新日 2020年10月26日 by co-in

こんにちは。co-inと申します。
CompanyとInterpreterの頭文字2文字ずつを取ってco-inです。名前の通り、通訳業界でのサービスをはじめました。

さて、前回こちらの記事で、「Disruptではなく、共創してよりよい業界を作っていく」という方向性について書きました。また、AIの記事の中で、「情緒的価値をより適切に伝えて、単価をあげていくことができれば…」という話を書きました。

その実現のために、3つの軸を掲げています。

3つの軸

仕組み作り

まずは仕組みを現代に合わせて整えるのが大事だと思います。とはいえ、最初の記事で話したように、CtoCプラットフォームどーん!というイメージではありません。

分かりやすいところでは、プロの通訳者向けに、より一層お客さんとやりとりしやすい方法、案件を管理しやすい方法、資料を管理しやすい方法、等のソフトウェア面での環境を整えたいと思ってます。

お会いした皆様方には順次見ていただいておりますが、すでに簡単なモックversion1はできております。細かい精度を高めて、開発へ向かっていくと同時に、既存ツールで暫定の環境を作って実運用を開始できればと思っております。

合わせて必要に応じて、ハードウェアや周辺環境の観点からもできることを行っていきます。RSIの環境構築はもちろん、通訳者の方からよく聞く、防音室問題も上手いことできればと思ってます。

世の中には色々なサービスがあるので、課題があれば、他社を巻き込んででも作れると思ってます。

例えば防音室問題については、カラオケボックスと何らかの形で協業することにより、解決できるかもしれません。間をとりもち、通訳向けに有効でお得に利用できるような提携ができるかもしれません。(この例だと、有線のネットワーク回線どうするんだとか、もちろんいろいろな課題は山積み。。。例えが非常に悪い可能性はありますが、あくまでもアイディアの未熟中の未熟な卵として捉えていただけると幸いです。)

カラオケでテレワーク

ソフトウェア、ハードウェアの双方から「案件により一層集中できる」仕組みを目指し、業界の仕組みを整えたいと思ってます。

これはもちろん、通訳者と需要者をつなぐ部分だけではなく、エージェントと繋ぐ部分もできればと思っております。興味のあるエージェントの方はぜひご連絡ください。

また、依頼企業向けにも、最新のサービスと連携することで、簡単に依頼ができる仕組みを整えます。

残りの2つを達成するためにも、仕組みは欠かせないものになります。1つ目だいぶ長くなってしまいました。。。

潜在需要へのアプローチ

「通訳依頼料には、事前の予習にかかる時間の報酬も含まれている。」

通訳者の方とお会いする中で、何度も教えていただいた内容です。前提として、私達はそれを崩すことは考えておりません。予習時間もきっちりと報酬に含まれた状態を保ったまま、潜在需要へのアプローチを行いたいと思っております。

当初に述べたように、共創により業界を広げていくためには、市場規模を拡大しないといけないと思っております。市場規模は、以下で成り立ちますので、掛け算のどちらかの数を増やす必要があります。

通訳市場規模 = 通訳の件数 × 通訳1件あたりの単価

件数を増やすには、潜在的な需要にアプローチする必要があります。私達自身で、潜在的な需要へアプローチをかけていきます。

具体的には、現在の世相も反映して、例えばオンラインで1時間から依頼ができるような通訳(とはいえ、もちろん予習の価格は含めるので値下げはしません)や、月例会議、週例会議に特化したお得なプラン等をアイディアとして考えております。

今の所は自分たちのサラリーマン経験として、「今まで必要だったけど、頼みにくかった」「頼み方がわからなかった」ような場面です。このような場面毎に、きちんと報酬が見合うようなプランを出していき、依頼件数を増やしていきたいと思います。

ページを作りインバウンドで需要を見つける方法と、自分から需要のありそうなところへアウトバウンドで営業をかける方法と、両方を考えています。

人の手による付加価値

AIと通訳についての記事の中で、通訳の方々がそれぞれ工夫されていることの価値について触れました。文脈や文化を読めるのがAI通訳にはない人の手を介する特徴になると思っております。

今後AIの台頭が予見される中、上記の特徴、価値をきちんと伝え、情緒的価値を高められるかどうかの分かれ道に、今の通訳業界はいるのではないでしょうか。

今のままでも通訳を使ったことがある人には価値が分かるかとは思います。しかし、初めての人にもそれを伝えられるかどうかは売り出し方や伝え方によると思います。

通訳者のみなさんと、「人の手を介すること」の付加価値をよりきちんと伝え、通訳の価値を、言語の置き換えにとどまらない情緒的価値へと昇華させていき、その結果として、単価アップにつなげられたらと思っております。

ブランドを作るという以上、長期的な話になると思います。具体的な施策に落ちる順番は、1つ目や2つ目の軸が先になるかもしれません。ただ、最終的にはこの状態を作れればと思っております。

まとめ/co-in(コイン)について

もちろん今私達もこれが正しい方向なのかは分かりません。フットワークを軽く色々なことに挑戦していくことが新規サービスの良い点だと思います。そのため、やっていく中で自分たち自身で気付いたことや、業界の皆様にいただいているご意見・ご感想によって、柔軟に変えていきたいと思っております。

賛成/反対に関わらず、色々な方にフィードバックをいただくことが今の私達の一番の力になります。通訳業界に関わる方々のなかで、ご意見、ご感想ありましたらTwitterもしくはメール(coin.sdh@gmail.com)へご連絡いただけますと幸いです。

フォローもぜひお願いします。

また、通訳案件があったら引き受けますよ!という通訳者の方がいらっしゃいましたら、そちらもお気軽にご連絡をいただけますと幸いです。

いずれの場合も、24時間以内に必ずご返信いたします。

通訳を頼みたい企業にとっても、通訳者にとってもベストな形を目指して、通訳手配サービスを運営しております。一緒にビジネス企画をしたい社会人の方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。

また、通訳を頼みたい企業の方もGoogleフォームからお気軽にご連絡ください。「こんな通訳を頼みたい」「頼み方をもっとこうしたい」等、忌憚ない意見をお待ちしております。

今時点での想いについては大体書けたので、今後はもっと具体的なTipsも発信していこうと思います。「最近増えているZoom会議ってどうやってやるの?」というような内容や、業界の外へ向けて、通訳者の価格の成り立ちについてを伝える内容など、双方への情報を発信していく予定です!

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Thumbnail photo by drmakete lab on Unsplash


1件のコメント

通訳の価格って妥当なの?価格の背景を日本一分かりやすくお伝えします。 | | co-in · 2020年5月19日 7:20 PM

[…] 以前の記事でも書いたように、通訳者の業務は予習が大事です。案件の時間が1時間だろうと2時間だろうと、予習に時間がかかります。 […]

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