最終更新日 2021年7月11日 by co-in

こんにちは。co-inと申します。
CompanyとInterpreterの頭文字2文字ずつを取ってco-inです。名前の通り、通訳業界でのサービスを立ち上げました。

さて、前回の記事では、通訳者の方たちと会う前までを書きました。今回は、実際に通訳者の方たちと出会い、話を聞く中で、私達がどのように考えを変えていったかを書きたいと思います。

通訳者の方との面会に至るまで

まずは通訳者の方が実際に何に困っているのかを聞こうと、通訳者達とのコンタクトを開始しました。「ビジネス通訳向けのマッチングサイトみたいのが何故ないのだろう?」という疑問をいただきつつ。。。

当たり前ですが、最初はなかなか会ってくれるような方はいませんでした。それでも、粘り強くコンタクトを続けると、業界を知らない私達のためにお時間を割いてくださる方が何名か見つかりました。(本当にありがとうございました…!!)

はじめに考えていたこと

まず、今まで多くの起業家が「通訳」という市場に挑んでいるのに、成功している例が少ないことを教わりました。実際、通訳業界はマッチングサイトがなかなか定着せず、新しいプラットフォームが現れては消えてを繰り返している現状があります。

業務内容を知れば知るほど、通訳という業務自体が、売り切り型のサービスではなくプロジェクト型の仕事に近いため、CtoC型のプラットフォームが突然成り立つような業界ではないことを実感しました。

ただ(こちらの思い違いかもしれませんが)、同時にお会いした方々からは、「業界の将来のために何かを変えていければ」という思いが伝わってきたような気がしました。業界が変わっていないことへの危機感のようなものを感じたのもこの頃でした。

新規参入者が死屍累々の中、なんとかきっかけを掴めればと思い、引き続き色々な方々からお話を伺いました。

多くの情報をインプット

なんとか繋がりを探し、インタビューを継続していく中、日本通訳者フォーラムの主催する通訳フォーラムや、大学で行われる通訳研究の発表の場に行き、情報のインプットの量をとにかく増やしました。

人によって仕事を受けるスタイルが全然違うことに気付いたのもこの頃でした。通訳エージェントから仕事をもらっている人も、自分で案件を探して仕事をしている人もいます。複数のエージェントに登録している人も、付き合うエージェントの数を絞っている人もいるようでした。

その中でも、自分で案件を探し、エージェントを介さずに仕事を行おうとしている人たちには、改善できるポイントがあるようでした。また、そのような改善すべきポイントによって、本当はエージェントを介さず案件を行いたいのに、できていない方もたくさんいるようでした。

この頃は、「直接行う仕事を増やすこと」「それをサポートするツールを作ること」ができればよいかと思っておりました。ツールを提供し、案件をより受けやすく、より簡単にできる仕組みができれば、みんな嬉しいのかもしれないと(これはこれとして今もやりたいことの一つです)。これで通訳業界はうまく回る!と思っていました。

少しずつ方向性が定まっていく

引き続き通訳者の方にお時間をいただきつつ、「仕組みができたら(通訳エージェントを介さない)直接での仕事を増やせるのではないか」という思いをぶつけていきました。

しかし、仕組みがあっても、エージェントを経由した案件を受けたいという方はたくさんいました。理由はそれぞれありますが、業務をする上で、エージェントの行ってくれる役割が欠かせないと思っている人も一定数いらっしゃいます。そのため、今では、既存のエージェントも業界には欠かせない仕組みであるかなと私達は思っています。

新規サービスといえば、既存の仕組みをDisruptしていくようなものと思われがちです。ただ、本来のやりたいことを考えると、私達は何かをDisruptしたくてわざわざ週末に集まっているのではありません。形に関わらず、この業界にいる方たちに貢献できるものを作りたいと思っています。

そのため、既存の仕組みをDisruptしていく方向ではなく、違う方向、何か一緒に歩んでいくような方向が良いのではないかと思ってました。

そんなことを考えていると、こちらの記事を発見しました。

Disruptの終わり
10年代のうちはよくDisrupt・・・とか言われてたんですが、これは新しいテクノロジーによって既存の古い業界を破壊するぞ!みたいな感じの意味です。
Uberによって、タクシー業界が破壊されるぞ!みたいな。
ただ、この流れはほぼ無くなるんじゃないかと思っています。
じゃあ何が来るのか・・・というと「共創」だと思っています。大企業、というか古い企業と、テクノロジー企業が一緒になってものを作って、新しい価値を作り出すという流れが加速すると思います。
https://kensuu.com/n/n472ebdcd4d3a

このように、有名な起業家のけんすうさん(お会いしたことはありませんが。。。)もご自身のNoteにて同じようなことを述べているため、肌感としてはそこまで間違っていないのかと思ってます。

今考えていること

「業界全体に寄与できるようなサービスを目指したい」という思いです。Disruptをして、市場規模の取り合いをするのではなく、協力して伸ばしていければと思っています。その結果今の業界の方も、外部の方もハッピーになっていける形を目指しています。ITの力を使い、通訳者の方もエージェントの方も、日常で簡単に業務をこなせるような仕組みにしたいと思っています。

市場規模は通訳の総依頼件数と、平均単価の掛け算で成り立ちます。そのどちらも増やせるような基盤となる仕組みを整えていきたいと思ってます。

ではその方法を次回から書いていきます。

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2件のコメント

想いその③今考えていること | オンライン対応の通訳者を探すならco-in | co-in · 2020年5月11日 7:09 PM

[…] さて、前回こちらの記事で、「Disruptではなく、共創してよりよい業界を作っていく」という方向性について書きました。また、AIの記事の中で、「情緒的価値をより適切に伝えて、単価をあげていくことができれば…」という話を書きました。 […]

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